ロボット手術は近年はやりつつあります。ロボットで手術をやるってなんだか近未来的な感じでかっこよくきこえます。なんだかベルトコンベヤーにのせられて、自動的にピコピコ体をいじられる。。。そんなことではないです。一般のひとが勘違いしそうなので、解説していきたいとおもいます。
手術は基本的に手で行われています。ひとによって構造もちがいますし、からだの強さもちがいます。とくにあるものを直すのは実は自動化しにくいのです。くるまなんかを組み立てることを考えると金属のかたちを変えて、くみたてていくわけです。でも自動車がこわれたら、ひとの手で修理されますよね。ということはひとのからだも調子がわるいと、人の手でやったほうが簡単なんです。
じゃあなにがロボットがなにができるのというと、からだの中に目と手をいれられるのです。小さな穴をあけて、そこに3D カメラをいれて、アームをからだの中にいれます。アームは振動補正、つまり手がふるえてもアームはふるえない補正がされていて、からだの中でまがります。内視鏡との大きなちがいはここです。内視鏡の場合はアームが曲がらずにまっすぐの棒の先に器械がついています。それでものをつかんだり、切ったりするわけです。動きがかなり制限されてしまってます。そこでロボットはからだのなかでアームが動くので、より正確な手術ができるのです。
ただひとつ、触覚がないので、アームがなにかにあたっているとき、うっかりその臓器に傷がついてしまうことがあります。ここが最大のロボットの欠点です。なので、ロボットで手術をする側がちゃんとロボットになれていないと、大きな問題に陥りやすいのです。
ということで、ロボット手術は経験のあるひとにしてもらえば、きわめて強い手術ツールになるといえます。