とくに医師が知っておくべき投資のこと

投資歴6か月とかなり短い素人ですが、わかってきたことがあるので共有します。(過去にFX投機はしたことがありますがw)

トマピケティが証明したものにr>gということがあります。
rは資本の収益率で、資産を運用することで得られる利益の成長率
gは経済の成長率で、つまり働いてえられるお金の成長率です。
資本をもっていたものを運用するほうが、普通に労働するより儲かるということです。
マクロで見た、もちろん平均値なので、個人におとしこむと、成長産業ではたらいているひとは経済の成長率は高いかもしれないし、斜陽産業ではたらくひとは低いかもしれません。
ただここでとても大事なことは資産は結構な成長するということです
つまり資産=お金をもっているひとはもっと増やすことができて、お金を持っていないひとは増やせず、貧富の差が広がるという結論がピケティの結論です。
だからトップ10%の人が全体の80%の資産をもつ結果になるのですね。

ここで大事なことは全体のお金の量がふえるので、インフレにむかうわけです。
日本以外の国は常にゆっくりとインフレしており、ものの値段は徐々に上昇しています。
増税とかがあるので、すこし事情はちがいますが、むかし170円で買えた少年ジャンプがいまは230円になっていますよね。
むかしの貯金でもっていた170円はいまの値段とはちがうのです。
トータルでみると現金の価値は相対的にさがっていくことがわかります。

つまり現金を利率なしでもっていることは、相対的にみると、価値を減らしていることになるのです。
これって恐ろしいことで、貯金をしていてもいつの日かその価値は半減してしまうんです。
投資をしないことで、悠々自適な老後もすごせないどころか、何かの拍子に食べられなくなることすら起きえるのです。
特に医師は若いうちに高い給与をもらい、その後給与はほぼ一定なので、苦戦を強いられます。
なぜなら、若いうちに給与をもらって、生活様式をかえるひとが多くでてくるからです。
結婚して、こどもができるとよりお金が必要になりますから、必然的に生活をさげなければならない場面がでてきますが、いったん覚えた贅沢を失うのは難しいのです。
そうすると貯蓄する分が多くなくなります。
現に学生のころはコンビニでサラダをつけるのを迷っていた時代もあったのに、いまでは平気でつけるでしょう。
習慣化されたものを変えるのはとても大変です。

アメリカでの格言で、アテンディングになってもレジデントとおなじような生活をしなさいというものがあります。
アメリカではレジデントからアテンディングになるときに数倍以上の給与アップがあります。
ただそこで生活をかえてしまうと、最終的に貧乏な生活を強いられることがあるのです。

逆に医師のメリットは最初から多くお金をもらえることです。
つまり、お金をためて、長い年月ねかしておけるのです。
たとえば5%ずつ利息がつけられるとすれば、月1万円を運用するとしても40年後1500万円になります。500万円の元手が3倍になるのです。
若いうちにもらった給与の多くを使わずに投資にまわすことです。
投資にまわすことで、現金は勝手にふえていってくれます。

私が若いころはまったくこういうことを教えてくれるひとはいませんでした。
不動産会社から頻繁に電話がかかってきましたよね。
これはこのメリットを不動産会社がしっており、それをうまく利用してやろうという輩だからです。
銀行としては安定収入の医師への貸付は簡単ですし、リスクが低いわけです。
たとえ、その不動産が利益を出さなくても、とくに銀行は損をしない。
不動産会社は適正な値段でも売れれば、手数料がとれます。
さらに不動産の経営もできれば、そこから利益をとれます。

私は電話があった不動産会社の話をきいたことがあります。
もちろん買いませんでしたが、向こうはとにかく契約をさせるためにあらゆる手段を講じます。
心理的に買わなければならないような形に持っていきます。
私が会ったときにはマニュアルがありました。
彼らがトイレにいっている間にそれをみて、ふんふんとおもいました。
ちなみにかれらは不動産自体では利益があまりでないが、税金対策ができる
家賃保証ができるという話をしていましたが、じゃあその保証代金がどこからでるのかという話もしてませんでしたし、不動産価値が低下することすら言っていませんでした。
投資において、向こうからくる話は何かありますし、絶対にやめたほうがいいとおもいます。
きわめて投資する側に不利な条件になっているからです。
考えてみてください。
目の前で説明している彼はあなたが支払うであろうお金から一定割合の給料をもらっていることを。。。

どういった商品を選べばいいかという話をします。
投資はリスクがともないますし、もちろんマイナスになることがあります。
マイナスになる確率が低いのをシャープレシオが高いというのですが、シャープレシオの高い、そして、リターンのそれなりにあるものをえらべばいいのです。
もちろんリーマンショックもコロナショックもおきますから、未来は予測できませんが、過去の実績をみることができます。
かといって、不動産、株、通貨など数多くの投資商品があるなかで、どれをえらべばいいという話になります。
へんなものに投資すると、損をするだけで、資産をへらすことになります。
不動産に投資すると、現金が必要なときに簡単にうれません。
たとえば、留学したいとかおもったときに投資を切り崩して、現金にする必要があるかもしれません。
個人的なおすすめはいまのところ、S&P500指数に投資することです。
過去50年を振り返ると、大体年率7-10%のリターンがみこめるのと、マイナスになる年がすくないので、より安全な運用といえるでしょう。
手数料が安い、バンガード社を個人的にはおすすめしますが、日本から撤退してしまったので、日本からは間接的に投資するしかありません。楽天バンガードというものがあるそうです。
なぜ手数料が安いかというと、米国の代表的な500社に投資するというやり方で、とrくに提供する側にメンテナンスの手間がそんなにないからです。
ちなみに手数料は0.03%です。
ちまたで1%の手数料を安いというロボアドバイザーみたいなものもありますが、複利のことを考えると、かなり高いです。バンガード社の手数料の33倍ですから。
もちろん自分で500個投資してもいいわけですが、そんなに資産もないでしょうし、それをどの割合で買うかなどは結構面倒なことになるからです。手数料 もかかりますし。
なので、個人的にはVOOに投資してはどうかなあとおもいます。毎月10万円ずつ自動でおちるようにしておけば、運用が7%なら35年で1億8000万円を得られます。引退後は4%ずつつかっていけば、長い期間その資産だけで生きていくことができるようになります。
いわゆる自分年金です。

私は自分の勉強のためにアクティブに運用していますが、額が大きくなるにつれて、ちょっと指数にある程度入れようという気がしてきました。確実ですし。

もちろんもっと資産を増やす方法はありますが、そうすると時間がとられたりしますので、診療にさしつかえないようにわすれて、放っておくのが一番いいのです。

自分のお金をだれかに託すのはとても危険です。だれかにもうけ話をもちかけられても決してきかないでください。

これは過去のデータに基づいていますので、今後どうなるかはわかりません。もちろん自己責任でお願いします。

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