世の中にはとんでも医療というものが存在します。
たとえば小さい個人院でされる免疫療法の多くはエビデンスのない、もしくはうすい治療法です。
それに数百万もかかるわけです。
これはお金儲けや、ある医師の妄想にお金を費やすことで、残り少ない人生のお金と時間を確実に減らすものです。
いくつかのコツがあるとおもいます。基本的には現実的な論理と事実が役にたちます。
1.個人院でコストの高いスペシャルな医療が提供できるという不思議
コストの高いものは当然実験コスト、生産コストも高いので、個人医院でできるわけないんです。
たとえば、個人商店でヴィトンのバッグが売ってるくらい不思議なことです。
商店街の衣服店でヴィトンが売ってたら本物かいな、とおもうのとおなじで、個人医院でそんな高価なものを提供していると、不自然なんです。
まず、コストがかかります。数がうれないともとがとれません。つぎにニーズが少ないです。
最後に結果を保証するペーパーを書くのに必要なリソースがえられません。
そう考えると小規模でできる理由がありません。
理由はコストが安いものや在庫がでない利幅の大きいものを売っているのです。
2.製薬会社などの大きな資本がはいらない理由がない。
世界の時価最高の企業をみると、トップ50のうちの4つは製薬会社です。
日本の企業はトヨタしかありません。
それだけの資本があるということです。
医療は人間の基本的欲求、生きたいにつながるため、お金があつまります。
もしも画期的な医療があるとして、それだけ規模が小さい理由はなんでしょう。
医師からするとより多くの患者さんを助けたいので、規模を大きくしたいです。
会社からすると、よりお金を増やしたいので規模を大きくしたいです。
政府からしてもそうなるわけです。
そうなった場合に小さい理由はなんでしょうか?
効かないか、とても自信がない医療だからです。
3.日本の勤務医について知る
いくつかの医療機関では医師にたいする不信感をあおってくるひとがいます。
金儲け主義や、名誉至上主義なんかをターゲットにしてきます。
もしくは政府の陰謀論、製薬会社の陰謀論をあおってくるひとたちもいます。
日本の勤務医について知るのが大事です。
海外と異なり、出来高制ではありません。
サラリーです。出世欲があるとして、知名度をあげる画期的治療があるなら、積極的にかかわります。
さらに最近でいうと、多くの医師にとって、いい医療を提供しないのは訴訟のタネになることです。
その目の前の医師が、さらにセカンドオピニオンをすれば二人目の医師が標準医療をすすめる理由はなんでしょうか?
それは多くの論文がそれをベストとし、それが毎年のように議論されているのです。
医師としては提供しない理由はないのです。
3つの立場を考えると、小さい医院で高額医療を提供することが不自然であることが分かるでしょう。
どうかこれを読んだひとはすくなくともひっかからないでほしいです。実際にみたことがありますが、辛いだけなので。