海外にいると、ドラッグをしている患者さんをよくみます。ドラッグをやめられるひともいますが、多くはやめられません。たまにやるひとはときにやめられるひとがいますが。
残念ながらおおくのひとはどんなに痛い目をみてもドラッグはやめられません。たとえば、ドラッグのせいで心臓にばいきんがついて、死にかけます。心臓手術をしてなんとかたすかっても、8割くらいはまた感染させてかえってきます。死にたくないけど、リスクの高い手術をうけたくないという、なんとも辛い選択にせまられます。
やめればいいのに、とおもうのですが、どうやら、ドラッグにからだが、こころが、すっかりたよってしまい、抜けられないのです。気持ちを切り替えるためにドラッグの助けをもらいにいった結果、ドラッグのために人生をおくることになります。
リハビリにいっても、ドラッグのことはちらつきます。どうしたって、そこから抜けられないのです。
私なんかは甘いものが好きですから、甘いものに手を出してしまうことがあります。甘いものですら、やめることができない、ラーメンやカレーをやめることができないひとだっているでしょう。タバコやドラッグはそのもっと魅力的なものだとしたら、味をしってしまうと抜けられないのではないかとおもいます。
大事なことは触れないことです。その後の人生をドラッグのために尽くすひと以外は、やめたほうがいいでしょう。やったら最後、残りの人生はドラッグをきにしながから生きることになるとおもっておいたほうがよいようです。
どんな人生をいきるかは自分しだいですが、できればなにか、楽しいことをして死にたいものですね。