外科ではそのキャリアは様々です。いろんな手術を究めるために邁進するひともいれば、ひとつの手術を究めるひともいます。研究にシフトをおくひともいますし、開業を目指すひともいます。また、まったく違うキャリアを目指すひともいるかもしれません。
大事なことはそのときどきに必要なスキルを教えてもらえるようなメンターをみつけることです。なぜなら、もうすでに経験済みのひとがいるからです。どうやったのか聞いて参考にすることが、近道です。もちろん、時代は違うでしょうが。
どのようにしてみつければよいでしょうか?学会が一番の簡単な道かもしれません。わたしは何度も質問したり、個人的にはなしたりして仲良くなり、見学しにいけば、いろいろと相談にのってくれるようになるとおもいます。
最初、研修医のときにその病院の心臓血管外科の部長にキャリアを相談しました。いろいろと病院を紹介してくださり、そのうちのひとつの医局にはいりました。はいってからは、医局の教授がメンターとなりました。その後、留学などで数々の先生とお会いし、メンターになっていただきました。大事なことは連絡を取り続けることです。年に一回でよいので、相談にのっていただいた先生に連絡を取り、報告するとよいでしょう。簡単なことではないです。
相談をされることもあります。全力で対応していますが、ただ、その後、連絡をしてくれたひとはひとりもいません。期待はしていませんが、なんでも相談にのってくれると嬉しいとおもうのですが。
そのうち、おなじ道を目指す同僚に相談することもできるでしょうし、そうやって楽しんでいけるんだと思います。
ひととの、つながりをつくることは大事なことです。いろいろな分野のひととつながって、幅のひろい医師になりたいものです。