リーダーシップ

医師の世界においてのリーダーシップは部長が医員を管理するかたちだったり、院長が部長を管理するかたちだったりします。はたまた、教授を軸とした医局のかたちのときもあります。

リーダーとはなんでしょうか。
人の集まりがあったときに、それがどの方向に向かうべきかをきめるひとだとおもっています。
リーダーがいない場合、ひとはばらばらに行動してしまい、集団としての力を発揮できないのです。
組織がそういうかたちであると、組織である必要がなくなってしまいます。

そう考えるとリーダーに必要な要件がわかってきます
1.信用されていること
2.正しい決断できること
3.コミュニケーションができること

1.信用されていること
周囲に支持されていないと、そもそも、指示にしたがってもらえません。
支持を得るためには、信用されなければなりません。
信用してもらうためには、
誠実である、もしくは誠実そうであること
感情的にならないこと
が必要です
そもそもうそつきだとおもわれていたら、信用をえられません。
ふだんから誠実であることを心がけるべきです
具体的には約束、時間を守る、計画性がある、うそをつかないことです。
このようであったり、このように見えれば、大丈夫なのです。
カンファレンスにだれよりも時間通りにきたりとか、いったことは撤回しなかったりそういうことです。

2.正しい決断ができること
まずは決断ができなくてはなりません。
もしもあれやこれや迷っていたり、ころころいうことがかわってしまったら、組織自身も右往左往して、効率が悪く、前にすすみません。
まずはおおまかな行き先をきめましょう。
日本一の外科組織とかではわかりにくいですから、たとえば、症例数を地域で一番にするとか、論文の数を大学で一番にするとか、ある分野では絶対に負けないとか、そういう方向性です。
それをきめたら、まずは組織から同意をえましょう。また上位組織があるときにはそこでも承認をえましょう。
次に具体的なステップをきめます。症例数を一番にするためにはやはりマーケティングをしなければなりませんし、論文数をトップにするためには、データベースにお金をかけなければならないでしょう
そうすると、必要なコストもでてきます。
ある程度試算がでたところで、ほんのすこしだけ余裕のある予算を上位組織にいいましょう。
そうすることで、大きな組織でも簡単な失敗をしにくくなりますので。

3.コミュニケーションができること
ひとには承認欲求があります。
おのおのの人がちゃんとケアされていないと、指示にしたがってもらえません。
ちゃんと尊重されていることを確認するために、面談をしたりとか、フランクにはなしたりとか、もしくは個室でじっくりはなしたりとかをしなければならないでしょう。
そうすることで、すこしずつですが、一人ひとりから尊敬をされ、支持してもらえることとなるとおもいます。

リーダーシップはアメリカにきてより深く必要性を感じました。
価値観がことなるひとたちがあつまるなかで、それをひとまとめにしなければならないためです。
日本ではなんとなくみんな共通の価値観があるようにおもえますが、実はみんなちがいます。
ちがうと知っていることがまず第一段階です。
そこから、組織が発展していくために、違いを生かして、リードしていきたいものです。




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