心臓手術で低侵襲の手術がはやってきました。多くの外科医がすでにはじめています。カテーテルで弁の治療ができる、いま、長くもつ外科手術の利点を最大限にいかすことと、低侵襲が今後必要になってくるとおもいます。
以下は弁手術にしぼってのお話です。
私のほとんどの患者さんは小さい傷6-8cmの傷で手術されます。
患者さんにとって、中がどのように扱われたかはわかりません。エコーの結果がよければ、患者さんも内科の先生もハッピー。傷が小さくて痛みがすくなければ患者さんも内科の先生もさらにハッピーです。
低侵襲はリスクをあげるのでしょうか。イエスであり、ノーでもあります。慣れていない先生がやれば、めちゃくちゃ難しいことになります。なれている先生がすると、とくにリスクはあがりません。コツさえつかめば難しくないのです。
いくつかのスタディでも成績はかわらないといわれています。もちろん回復は低侵襲のほうがはやいです。ならば、低侵襲をえらばない理由はないわけです。
ただ、慣れていない先生に手術をされる場合はふつうの傷でやってもらうにかぎります。外科の先生にきいてみるのがいいでしょう。
バイパス手術はかなり限られた症例でしか、低侵襲手術はすすめられません。大動脈は解剖によります。
腹部の手術は低侵襲でも問題ないかなあとおもいますが。
手術をする側の先生にはコツを、また今度説明します。