テレメディスンというものがすこしずつひろがるのだとおもいます。これについては法の整備が必要ですが、非常に有効な手段です。
患者さんの多くはなんだか聴診器に素晴らしい音がきこえて、そこから診断しているんだとおもっているとおもいます。しかし、実際には医師は患者さんの話から8割のヒントをえています。お話をきくとある程度、プランがみえてきます。触診、聴診で確認して、検査にすすむかどうかを決めます。なので、電話で聞ける範囲というのはかなり大きいのです。
また、検査の結果から外科の先生への外来は、検索結果をふまえての説明になります。なので、診察する時間というよりも、お話をする時間なのです。そして必要な検査を組む、外科に関しては、直接あわなくてもできる範囲は大きいのです。
私はむしろ、テレメディスンである程度すませるほうが、患者さんのアクセスにとってもいいですし、むしろすすめられるのではないかとすらおもえません。医師にとっても手術の合間や手術のあとなど、お互い時間のあうときできるのでいい気がします。
処方箋や、検査のオーダー、患者さんの登録などをどうするかも問題になりますが、それはソフト面で、ハード面ではポジティブな気がします。
これからどのようなものがあるといいでしょうか?それはAIによる聴診アプリです。聴診器のかわりとなるパッチ型のマイクさえつくれれば、かなり正確に聴診ができるでしょう。スクリーニングにもなるので、健康診断にもつかえます。
多くの医師は、あ、テレメディスンで結構有効やなと気づいたはずです。医師として、患者さんの立場からしても、今後のテレメディスンの発展を心から祈りたいです。