心房細動は比較的良性の病気におもわれますが、実は長期生存にかかわります。つまり、心房細動があるとなんらかの問題がおきて、長生きできないことになります。
心房細動の治療はいくつかあります。悪い部分をカテーテルや手術で焼ききる手術かお薬で脈拍のはやさをコントロールする方法です。カテーテルで治療する方法は非常にいいのですが、食道にきずをつけてしまうこともあり、そこまでする必要があるのかということもあります。
より安全に手術をおこなうために、外科医とのコラボレーションがはやりになってきています。つまり危険性がある部分を小さい傷で外科医が行い、のこりの部分を内科の先生がカテーテルで治療するという方法です。
日本では少数の先生がやっていますが、このやりかただと、合併症をすくなく、心房細動をより高い確率で治療することができるのです。
私はConvergentという手術をおこなっていますが、日本ではまだ導入されていないかもしれません。これは合併症のおこりやすい心臓の裏側だけ外科が焼いて、のこりを内科の先生に治療していただくやり方です。
心臓でくるしまないためにも、個人的には外科と内科のコラボレーション治療をおすすめします。