手術はうまくいったでしょうか。手術は大きなイベントです。大きな問題がなくおわったならば、いくつかチェックすることがあります。
まずはがんばってご飯をたべ、動きましょう。糖尿病のあるひとは血糖も確認してですが。これは傷の感染を防ぐことになりますし、切られた筋肉の回復にもつながります。手術は成功したけど、患者さんは寝たきりになりましたというのは一番外科医がショックな状況です。
また、傷はきれいにしましょう。洗うのが怖いというひともいますが、洗わないほうが実は怖いです。一日に2回のシャワーをおすすめしています。つよくこすらず、ゆるく泡であらってもいいですし、お湯でかるくさわるだけでもいいです。洗わないのが一番怖いです。
体重をはかりましょう。心臓や肺手術など、おなかの臓器にさわらない手術では食事をとめる時間は短いでしょうから、体重は手術前とそんなにかわらないか、すこし重くなっているとおもいます。むくみもでていることでしょう。体重はすこしずつへっていくはずです。体重がへらないと、逆に肺などに水がたまってきたりします。外来のときに外科の先生に一応大丈夫であることを確認しましょう。
あとは血圧と脈拍をチェックしましょう。血圧が低すぎるとき、つまりは上の血圧が90を下回るとき一応次の外来のときに外科の先生に確認したほうがいいでしょう。安静にしているときの脈拍は100をこえてなければとくに気にする必要ありませんし、100をこえていても脈拍が不規則である場合は電話で確認してもいいかもしれません。症状がなければ特に急ぎではありませんが、息切れがする場合は救急外来に電話をしてもよいかもしれません。
とにかくうごくこと。それにつきます。毎日4-5kmを目標にがんばって歩きましょう!