海外には亜急性期のみをあつかう病院があります。つまり、手術で合併症がおきてこじれてしまった患者さんや、回復までに時間がかかってしまう患者さんです。こういう患者さんが急性期病院でかかえると、急性期のベッド回転がわるくなり、急性期病院としての機能がはたせないことになります。そうすると手術までの待ち時間がとてつもなく長くなってしまいます。
海外ではLTAC(Long term Acute Care Facility)といって、長期で患者さんの長期入院が必要な患者さん用の施設で気管切開されている人工呼吸器から回復しようとしている患者さん、結核などの患者さんなどのケアに利用されます。つまり心臓の手術をしたあとに脳梗塞になったあと、あとは回復を待つだけというような状況で活躍する病院です。医師がもちろん常駐しており、主に人工呼吸器からのウィーニングをおこないます。
これは確実に日本で不足しているとおもいます。なぜわかるか。それは自分が困ったからです笑。残念ながら、人工呼吸器がついている患者さんの受け入れ先というのは非常にすくないのです。それはそういうニーズがあるというのがわかっていないだけなのか、お金にならないのか、そこはわかりませんが、そこに需要があるならば、政治的にでもどうにかして、つくるべきだとおもいます。
いつか日本にかえったら、こういう病院を経営するのは非常に興味がわくところです。