よくドラマとかで医療費が高すぎて払えないシーンを目にしませんか。
アメリカなど、他の国ならまだしも、日本において、そういうことはほとんどありません。
そこで今回ぜひ日本の素晴らしい医療費の仕組みを3つのポイントにまとめて書いてみたいと、おもいます。
1. そもそも単価が安い。
たとえば心臓のバイパス手術をうけるとします。アメリカで受けると原価がだいたい800万円ほどになります。
先進国のほとんどが500万円程度。
日本はいくらか300万円から400万円程度と、アメリカの半額、他の先進国の3割引です。
安いですね。
なぜ安いか、これは日本の技術が低いからではありません。
むしろ、心臓手術の、成績は他の国より高い水準にあります。
たとえばバイパス手術の死亡率0.8-1%程度と、アメリカの3%程度と比較するとなんと70%も低いわけです。
人件費が極端に安いのです。実際日本での給与はいまの半分以下でした。
安い!うまい!そんな医療が日本で受けられます。
2.医療費のほとんどは保険でまかなわれる。
まず、3割負担です。
70歳以下だったとしてバイパス手術でいうと100万円になります。
さらに高額医療費制度があります。けんぽのこちらのページにかいてあります。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150/
たとえば年収が500万円としましょう。
高額医療費は8万円+7000円程度つまり、9万円ですみます。
外来通院で合計10万円を超えてくるとさらにここから税金の控除がうけられます。
3.自治体の援助もうけられることもある
さらに、ひとり親家庭やこどもの病気の場合、多くの自治体で補助をうけることができます。
あまりに生活が苦しい場合、生活保護の申請をソーシャルワーカーさんが助けてくれることもあります。
どうでしょうか?800万の手術というととても受けられるきがしませんが、10万円をきる値段で受けられる手術ならなんとかなりそうでないですか?
そう考えると民間の保険に月に3000円でもはらうのが高いということがわかります。
年間3万6千円。
20年間なら70万円以上はらって、数万円負担してもらうかもしれないくらいなのです。
ちなみに年収が低ければさらに医療費負担は小さくなります。
ドラマなどで医療費が払えなくて、治療が、うけられないという光景を頻繁にみます。しかし実際には日本の医療現場でそういうことはほぼでくわしません。
それは先人たちが築き上げてきた、すばらしい制度のおかげです。
医師もお金がはらえないから、患者さんを見ないことはありません。
というか、患者さんにお金があるかどうかなんか気にしたこともありませんでした。
お金をはらえるのに払わないひとには診察しないことはあるかもしれませんが。
日本の医療費全体としてはやすくないですが、世界にもまれなフリーアクセスの国ですし、国民すべてが医療にちゃんとアクセスできるまれな国です。
うまく利用して、お金で困ることのないようにしたいですね。