病院のいきのこり戦略も書いていきましょう
まずは市場をみます。
どれくらいの広さをカバーして、どれくらいの範囲のひとたちをカバーするでしょうか。
それは交通機関のアクセスによります。くるまや電車で30分以内のところはアクセス可能でしょうし、同規模以上のサイズの病院がなければ、さらに広くなりますし、反対に近くにあれば、範囲は狭くなるかもしれません。
さらに方向もあります。
ひとは大都市の方向に向かいます。
埼玉や千葉であれば東京方向にひとはむかいますので、東京方向は範囲は狭くなり、逆方向にはひろくなります。
つぎに他の病院をみてみます。
どこが競合になるかです。クリニックや機能が異なる病院は除きます。
近くに病院がなければ、どんどん自分の医療圏がひろげられます。
次に各病院のストロングポイントをみてみます。
たとえば消化器内科であれば、肝臓がつよいとか、内視鏡がつよいとか。
厚生労働省がだしている保険申請している症例数をみればわかりますし、単純に医師にインタビューするだけでもわかります。
もしくは業者にきいてみてもいいとおもいます。何がどれだけでているかを知ることで、実際どのような診療が強いかわかりますから。
各病院のストロングポイントがわかれば、次にニッチをさがします。
たとえば、近くにひざの手術がうまい外科医がいなければ、ひざの手術をターゲットにします。
ニッチがわかれば、その医師をやとえばいいわけです。
もしも近くの病院が強い分野がなければ、お金を生む分野をみつけましょう。
分野をみつけたら、センター化します。
あらたに部長をおきます。
そして専門のチーム、ナースや技師さんを集中させます。
HPもつくり、周囲の病院にもしらせると効果的でしょう。
もしも競争をしなければならない場合、ベストチームをつくる必要があります。まずはベストのひとをつれてきます。できればマーケティングの必要性を知っていて、臨床能力があり、若手をそだてられるひとをつれてきます。
そこそこの臨床能力があれば、肩書きがすばらしいひとでもかまいません。
つぎにだいだい的にキャンペーンする必要があります。
パーティをひらき、周囲の医師をよんで、公演をする必要があるでしょう。
また学会でしっかり発表できるひとであってほしいです。
できれば競争しなくてもいい分野をのばして、そこの収益を改善することで、ひとつステージをあげられればすばらしいですね。
お金があればいろいろな分野で実践すべきですが、なければ、ひとつひとつの分野をしぼってやっていくのがよいとおもいます。
また時間がたてば状況もかわりますし、新しい分野もでてきますので、そのときに十分な投資をおこなうのがいいのではないでしょうか。