看護士さんの数は増えない一方です。これはいくつかの理由によるものです。
まず看護師さんの勤務は大変です。はっきりいうと肉体労働で、なんだか働けるだけ働かされてる感じがします。とくに夜は40人を3人でカバーするなど、アメリカでは、ありえない体制になっています。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか。患者さんをうまく回転させていないからです。日本だと、別に、入院している必要がないひともいますので、そういうときは人員的に余裕があります。しかし重症の患者さんが多いときもあります。実際、目がとどききれず、患者さんがケガをするなどおきることもあります。できるだけ患者さんの質を一定になるように患者さんのターンオーバーを努力すべきだとおもいます。そうすることで、看護師さんを多くおく理由ができるだけでなく、病院の経営改善にもなるからです。確実に3時間ねむれる勤務であれば、そこまできつくないはずです。
また看護師さんが働きにくい環境にあるのももうひとつの理由です。看護師さんの多くは女性で、こどもがもちろんできることがあります。それに際して、保育所の整備がある病院はいまだすくないとおもいます。あれだけ多くの看護師さんをかかえているのですから、保育所を中においてもとなりにおいてもかなりコストベネフィットはあります。当然、福利厚生の一部にすべきかという問題もありますが、そこは給与との兼ね合いもありますし、その中で解決できるとおもいます。
さらによくわからない異動があるときがあります。心臓血管外科にいた看護師さんが、急に救急に異動したりすることがありました。自分が好きでうごいていればいいですが、そうでなければ問題です。なぜなら、自分のキャリアが自分主導で動いていないからです。もしも、教育目的ならばちゃんと計画して、本人の希望にあったコースを自分できめるのがいいと思います。
逆説的ですが、病棟をより忙しくするべきだとおもいます。そうすることで、収入がふえ、看護師さんも余裕で増やせるようになるのです。病棟によっては現在の体制でよいところもありますが、それは慢性期に近い病気のところに限られるのではないでしょうか。
みんなが長く幸せにはたらける職場がつくれるといいとおもいます。